今回の話は、私の体験談であり、読み物です。
ご理解頂ける方と全く理解できない方で分かれると思います。
『実力があるのに毎年なぜか合格できない』
『まだ自分は合格できないと思っている』
そんな方のために、一歩前進するきっかけになれば嬉しいです。
最終的にポジティブな話ですが、途中ネガティブな場面や子供っぽい話もありますので、苦手な方はバックしてくださいませ。
しかしながら、子育てにも活かせる話だと思いますので、ぜひ読んで頂きたいです。
(子供にネガティブな言葉を投げかけると性格が歪むからやめようね、という話です)
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
もう合格していい
試験合格を目指すこと、年収アップを目指すこと、目標を持つこと。
何でもそうなのですが、人間って誰でも
- 計画立てていい
- 実行していい
- 幸せになっていい
右は、試験に合格した年に、なんとなく私が手帳に書いたメモです。
計画を立てて、その分だけ勉強して。
本気出して、乗り切って、試験に合格していいんです。
けど、、、、
、
、
、
これを『いけない事』だと思ってませんか?
もっと苦労しないと合格してはいけない、幸せになってはいけないと、思ってしまっていませんか?
合格してはいけないと思いながら勉強していたという矛盾
私は6年間ほど、潜在的に『合格してはいけない』と思いながら合格を目指して勉強していました。
そして、その矛盾に自分では気づいていませんでした。
自分はもっともっと苦労しなければいけない人間だ。だから今年も来年も合格してはダメなんだと。
幸せになっていいのだと気付いていなかったのです。
自分でそう言えなかったです。
(今は幸せです。)
バカだなとか甘えとか、レベルが低いとか、言われると思います。でも自分には、それが大きなハードルでした。
同じような経験のある方に伝わればいいなと思い、続けます。
言葉の力
前提として、言葉の力って強いです。
画面越しに投げかけられた言葉で自殺を選ぶ人もいます。(これだけ事件になっても理解してない方が多い気がします。)
仕入れた情報で知識が積みあがるように、投げかけられた言葉で心は作られていきます。
例えば、子供の頃から数年間、
『あなたは苦労しなければならない人間だ』『あなたは幸せになっちゃいけない』『好きなように生きてはいけない』
このような言葉を親や先生から言われ続けると、自分が自分に言う言葉もマイナスになっていき、やがて本当にそう思い込むようになります。
一生幸せになっちゃいけないと思い込みます。
(それでも何か幸せになりそうになると、笑顔が不自然になったり、心から笑えなかったりして、コミュ症が現れるという)
それでも私が試験勉強を始めたのは、さらに深いところに、そんな自分を変えたいという想いがあったからだったと思います。
子供の頃から「幸せになりたい」と「幸せになっちゃいけない」がずっと戦っていたのですが、遠ざけて見て見ぬ振りをして、それにも気付かなくなっていたんですよね。
(それでも幸せになりそうになると、また自分から遠ざけたり)
私の場合、5回目の試験前に司法書士の補助者の仕事を辞め、専業受験生を選択して実家に帰りました。
そんな時に、父から何気なく言われた言葉が刺さりまして。
本人は冗談のつもりなのでしょうが、ひどく馬鹿にされた気がして、酷く落ち込み悩みました。
子供の頃から父に抱いていた不信感は、解消してなかったんだなと。
時間と共に見えにくくなっていただけで、まだ馬鹿にされているのだなと。
司法書士試験を応援してくれている。だからこそ合格したくない。
父は司法書士試験のことは応援してくれていたのですが、子供の頃の記憶(恨み)から、以下のような矛盾が表面化しました。
今は応援してくれている
でも
『幸せになるな、やりたい事をやるな』
と言い続けて、ポジティブな思考や好奇心を奪ったのも父。
頑張れという父。合格したら喜んでくれる。
でも
応援されるほど、合格なんてしたくない。喜ばせたくない。
これが正直な気持ちでした。それまでは合格したくない気持ちの方が勝っていたんです。
育ててくれた恩を感じなきゃいけないのは分かります。甘えだと。
しかし、もう理性があるからこそ、恨みの感情が強い自分を「人間としてダメだ」と責め、ますます自己嫌悪になるのですよね。
ともあれ、こうして毎年試験の直前になるたび、「今年も合格しない方がいいのだ」と、手を抜いていた自分に気づきました。
当時の自分の中では、精一杯やってたつもりでした。
客観的に見ても、充分やっていたと認められると思います。
(少なくとも、4回目以降は択一点を突破し、あと数問のラインまでは来ていました。)
でもやっぱり、手を抜いていた部分があったのですよね。自分から、合格を遠ざける行動を確かに取っていたんです。
専業受験生になり実家に帰った事で、この問題がはっきりして、勉強よりもまずこれを解決しないと前に進めないのだなと悟りました。
それに気付けただけでも、専業を選んだのは自分の人生にとっても凄くプラスになりました。
そこから時間をかけて、解消することができがのですが、その過程はプライベートな話で、あまり参考にならないと思うので一旦ここまでにします。
ここまで読んで「自分も当てはまる」と思った方は、自分で問題点がわかっていると思いますし。
伝えたいのは、初めに言った言葉です。
誰でも
計画立てていい
実行していい
幸せになっていい
これまで勉強したのなら、ブレーキを踏むことはもうしなくて大丈夫です。
自分でどこかブレーキを踏んでいる方々が、何かに気づくきっかけになれば嬉しいです。
試験に合格した方から、お礼の言葉を頂きました。
以前、この記事の内容について、同じような悩みを持っていた方にお伝えする機会がありました。
司法書士試験ではなく、別の国家資格を目指していた方です。
その後、右のようなメッセージをいただきました。
無事に目指していた試験に合格し、今では私など手が届かないようなご活躍をされています。
この記事がきっかけで、自分で自分を許す、ブレーキを外すことに成功する方が増えれば嬉しい限りです。