こんにちは、しろです。
今回は、一問一答の問題集を使って効率がよかった勉強方法を一つ紹介します。
なお『効率が良い』とは、早く消化できるという意味ではありません。
『できる限り少ない反復回数で記憶を定着させる。』と言う意味で、使用しております。
一問一答を最大限に活用して記憶を定着させる方法と、その考え方を紹介していますので、
『今の勉強方法に限界を感じている』
『効率のよい勉強方法が知りたい』
という方は、ぜひご参考くださいませ。
試してみて合わなそうなら、必要な考え方だけ取り入れて自分用にカスタムするか、辞めてくださいね。
一問一答を最大限利用して記憶を定着させる勉強方法
自分の中で限界まで論理構成してから解答を確認する
今回紹介する、一問一答を利用した勉強の手順は以下のとおりです。
- 問題文を読む
- 今ある知識から、論理を構成して(根拠を考えて)〇か×か予想する。
- 絶対にこっちだと、自分の意見が完全に固まるまで論理を構成する
- それが正解であるという前提で他人に説明、講義する(そのつもりで口に出してみる)。
- 答え合わせをする
- 正解だった場合→本問の解答を覚えなくても、自分の常識から導き出せる問題ということ。そのままでいい。覚えやすい。
- 不正解だった場合→自分が考えた論理でどこが間違っていたかを確認する。
論理付けができているほど、間違えた部分が記憶に残りやすい。
ポイントは、答えを見ずにまずは今ある知識から考えて回答すること。絶対にこれしかありえないと言えるくらい論理構成してから解答を確認することです。
理由を解説していきます。
今ある知識から考える
おわかりのように、丸暗記する方法とは真逆です。
今ある知識から考えて、自然と正解に辿りつくための道を作ろうというのが、この勉強法の趣旨です。
- まずは自分で目的地まで歩いてみる
- どのポイントで道を間違えたのかを覚える
- 解答そのものを覚えなくても、自分の知識から道ができて正解に辿り着けるようになる
辰巳の松本先生も仰っているとおり、未知の知識を既知の知識と結びつけるのが勉強であり、忘れない記憶を作るためには最も効率の良い学習方法だと、筆者も考えています。
自分の持っている常識・価値観に、新しい知識を組み込むと言い換えてもいいかもしれません。
そうすると、丸暗記じゃないので忘れない記憶になりやすいですし、詰め込みではないので脳がパンクしなくて済む、などのメリットがあります。
それだと「道順を覚えるのが大変では?」と思われるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
以下を読み進めてみてください。
しばらくして同じ問題を見たときに考えることは毎回一緒
間違えた問題を放置すると、同じ理由でまた間違えることが多いですよね。
つまり問題を見たときに「これって〇〇だっけー?」と連想する内容って、だいたい毎回一緒なのです。
それは、現在の自分の常識や価値観から思考が開始されやすいためです。
目的地に行くまでの道がいつも変わらないように、思考の出発点はだいたいいつも一緒になります。癖で。
そしてしばらくしてまた同じ問題を見たとき、やはり『これって〇〇だっけー?』と連想します。
そのときに「そう考えて間違えたんだった」と思い出せるようにしておくのが、この勉強法のポイントです。
限界まで論理構成してから回答することで、間違いが明確になる
毎回考えることが一緒で同じ間違いを繰り返すなら、修正は難しいように思うかもしれません。
それに対処する方法が『限界まで論理構成する』『他人に講義する』『大きく間違えて恥をかく』です。
まず、現在の知識から限界まで細かく論理を構成して回答を考えることで、自分の思考のクセをはっきりさせます。
そして、それを正解である前提として他人に講義(またはそのつもりで口に出す)してから間違えることで、大きく失敗することができ、間違えた恥ずかしさなどの感情によって間違えた箇所が記憶に残りやすくなります。
講師になったつもりで動画を撮ってもよいと思います(またはそのつもりで)。
一般的に、
・軽いミスより、大失敗であればあるほど、記憶に残りやすい
・強い感情を伴うほど、記憶に残りやすい
というのが人間の特徴ですで、この状況を普段の勉強で作りに行きましょう。
このように、常識や価値観をはっきりとあぶりだし、明確にした上でしっかり修正をかけておくと、解答に辿り着きやすくなります。
直前期には、無理にこの方法を利用しない
今回紹介している勉強方法は、長期記憶を構成しやすい方法であり、試験の直前期には適しません。
全く無駄にはなりませんが、目的は試験の合格ですので試験に焦点を合わせて勉強方法を変えましょう。
試験直前の対策はコチラの記事もご参考ください。
考え方
新しい知識を定着させるのは、しっかりしたトンネルを開通させるようなもの
既存の知識と新しい知識を結び付けるのは、トンネルを開通させることと似ていると筆者は考えています。
- トンネルが一度完成すると、少ないメンテで行き来できるようになる。
- 手前から掘ることもできるし、奥から掘ることもできる
奥から掘るというのは、先に解答・結果を見てから覚えるということ。
今回紹介した勉強方法は、まず手前からしっかり掘って、そのあと目的地側から掘ってつなぐやり方と言えます。
これらをバランスよく行うことで、既知と未知が繋がりやすくなるでしょう。
既存の知識からのスタートを重視したのは、本試験で未知の問題が出たときのアプローチにも使えるためです。
まとめ
今回は、一問一答を使った勉強方法を紹介しました。
勉強方法は合う合わないあると思いますので、あくまで一つのやり方としてご参考くださいませ(*’▽’)