こんにちは、しろです。
今回は、私もお世話になっておりますクラウドソーシングについて、司法書士にオススメな理由を解説します。
この記事は、こんな司法書士やその他の士業の方におすすめです。
独立して間もなく、仕事がない
独立に備えて一定の収入源を作っておきたい
子育てで隙間時間しかなく、本業を行うゆとりがない
場所を選ばずに収入を得られる仕組みを作っておきたい
クラウドソーシングとは、個人または企業がインターネットで不特定多数に向けて仕事を発注する業務形態のこと。
独立して順調に仕事が入れば、こうしたクラウドソーシングに頼らなくても、本業の方が収入は高くなるでしょう。
しかし、独立直後は思うように仕事が来なかったり、子育てしていると自分の時間を全て仕事に使うことができなかったり、すぐに順調に行くとは限りません。
独立して順調な方に話を聞くと、勤務時代(補助者を含む)からの人脈がなにより大事と答える方が多く、また、行政書士やその他士業としてお仕事を継続していた方も多いです。
また、業界未経験から独立してうまくいく方もいますが、経験上、そういった方は総じてコミュニケーション能力が相当高いです。
自然に気に入られる能力、営業の能力が備わっているのですよね。
そんな中、合格後に仕事のあてがないまま即独立を選んだり、雇用がもう嫌だという理由で見切り発車で独立してしまうと、仕事を得られずせっかく合格した資格すら嫌いになるケースや、最悪の場合は辞めてしまうことにもなりかねません。
そこで、クラウドソーシングがおすすめです。
属にゼロイチ(0→1)などと言われますが、案件に応募したり、プロフィールや商品パッケージから受注を得たり、仕事を得る経験をまず1つできると、その後グッと独立が楽になります。
継続の案件を得ることができれば、独立後の収入のベースにもなるでしょう。
以下ではクラウドソーシングのメリットを一つずつ解説していきます。
司法書士がクラウドソーシングを利用するメリット
司法書士がクラウドソーシングを利用するメリットは以下のとおりです。
- 個人で仕事を得る練習になる
- 勤務司法書士のうちからできる(会社バレは注意)
- 継続依頼があると、一定の収入の目途が立つ
- 営業の自動化を実感できる
- 空き時間でできる
- 場所を選ばずにできる
- 原価が不要
以下、一つずつ解説します。
個人で仕事を得る練習になる
最も大きいのは、個人で仕事を得る練習ができることです。
初めてクラウドソーシングで仕事を得るには、以下で挙げるとおり、それなりの準備が必要です。
- 応募文の作成
- プロフィールの作成
- 商品の作成
応募文は、採用してもらうために分かりやすく作成する必要があります。伝わりにくい文章は、1行目から読んですらもらえません。
また、プロフィールを作りこむと信頼性が全く違います。それだけで案件の相談が来ることもあります。
商品パッケージを作成し受注を待つ場合は、商品を分かりやすく紹介したり、信頼性を上げたり、価格設定をしたりと、考えることは多いです。
これらは『自分が相手に提供できる価値(商品)を、できるだけ簡単に言語化して、素早く相手に伝えること』の練習に最適です。
これができるようになると、本業の営業においても、相手から『あっ、営業されてる』と思われることも減ります。
営業1件あたりの必要時間、自分のストレス、相手のストレスも減るため、多く営業(自己紹介)ができるようになっていきます。
営業1件あたりの採用率が増えれば、なおさら営業にかける時間は減り、仕事を消化できる時間が増え、収入も増えていきます。
これらの経験が、そのまま独立後に役に立ちます。
勤務司法書士のうちからできる(会社バレは注意)
クラウドソーシングは、勤務司法書士のうちから可能です。
ただし、会社バレには一定の注意が必要です。
実際に収入が入ると、年間20万円以上で確定申告の義務、そうでなくても住民税算定のために自治体への申告義務が生まれます(これを普通徴収にしておくとバレるリスクは減ります)。
事務所との雇用契約上、副業が禁止されているなら、雇用契約に従ったペナルティを受ける可能性があるため、ご注意ください。
とはいえ、クラウドソーシングで年間20万円以上稼げる頃には、もう個人で仕事を得ることができるようになっているでしょう。
その頃には、ゼロから仕事を得る自信もできているはずですし、場合によっては継続案件を得られることもあり、独立の準備ができている状態かと思います。
また、収入が得られないとしても、商品パッケージや売り方、書式を用意しておくことは、独立のための大きな準備になります。
継続依頼があると、一定の収入の目途が立つ
記事作成の継続案件や、作成した商品パッケージから一定の受注が来るようになると、独立後も収入のベースを確保することができます。
また、その時点で高い営業力が備わっている証拠にもなりますので、独立後も継続できるようになるでしょう。
営業の自動化を実感できる
独立後、仕事が自動で入るようになるまでは営業に時間を取られます。
仕事を得られないような間違った営業をし続けると、時間だけ浪費して収入も入りません。
例えば、コンビニは商品を『置いておくだけ』です。もちろん商品個別のCM等はありますが、基本は買う人を待ちますよね。
コンビニに入った瞬間に、店員さんが何か手に持ってきて『買ってください!』と言っても、なかなか買う人はいませんよね(たまたま欲しかった場合は別ですが)。
司法書士の営業も基本は一緒です。
繰り返しになりますが、『自分が提供できる価値(商品)を、わかりやすい形で、多くの人に伝える(置いておく)』のがコツです。買う人は勝手に買います。
また、継続で仕事を得られると、その分は営業を要しません。
強いて言えば、しっかりと案件をこなすことで信頼を得ることが営業になります。
人脈があるということは、既に営業を自動化できているのと同義です。
空き時間でできる
クラウドソーシングは、空き時間にできる案件が多いのも魅力です。
筆者の場合、独立後間もなく子育てに参加していたため、使える時間は子供の昼寝中や就寝後に限られていました。
依頼者に会いに行ったり、市役所や法務局を往復したりといった司法書士業を全面的に行うのは、現実的に難しかったのです。
そんな中、空き時間を使って仕事をするのはストレス解消にもなりましたし、収入を得られることでの安心感にもなりました。
仕事のない時間は、子供が保育園に行くようになったら本業を再開できるよう、準備に回しました。
その結果、商品や営業の準備をしつつ、クラウドソーシングを徐々に開始し、保育園に行きだした際には月10万円ほどの収入を確保。
このときに使えていた時間は、午前中の2~3時間と深夜10時以降の時間のみ。
ならし保育のため保育園の時間が短く、午後は家事や妻の仕事もあるため使える時間は一日4~5時間という中では、初月からまあまあ動けたと思います。
その後も収入を徐々に増やし、本業も再開できています。
場所を選ばずできる
案件によって、PC1台あれば仕事が完結するのもクラウドソーシングの魅力です。
例えば、筆者もお仕事をいただいているライティングの案件です。
モバイルPCを利用して、保育園やその他の外出先の待ち時間で少しずつ進めることができています。
本来は、収入だけを考えたら司法書士業を安定させる方が強いです。
ただし筆者の場合、現在の住まいと実家が遠く、今後は介護等で移動が増える可能性もあるため、場所を選ばずにできる仕事は今後も継続したいと考えているのですよね。
そのような際に、やはりクラウドソーシングは便利です。
原価が安い、または不要
案件によりますが、原価がかからないお仕事が多いです。
厳密にはパソコンの購入やインターネット環境は必要ですが、用意するものはその程度です。
ワードやエクセル等が必要なこともありますが、フリーソフトやGoogleドキュメント等で完結することも多いです。
クラウドソーシングの注意点
クラウドソーシングでお仕事を得ることは、初めはそれなりに難しいです。
基本的に文字でのやりとりが多くなるので、プロフィールやメール、実績等で信頼性をアピールすることが必要になります。
仕事を得やすい応募文の書き方や、やってはいけないこと、プロフィールの作り方などは、別途記事を作成し、完成次第公開いたします。
ただ、それを試行錯誤しながら進めて、自分なりの営業スキルを得るのがクラウドソーシングの良いところでもあります。ご自身でいろいろ試してみてください。
筆者の実績例
クラウドワークスに登録後間もなく、初案件として『合格体験記』を約1万円で作成、提供しました。
その後は主にWebライティングのお仕事をしており、まれに定款の修正や株主総会議事録の作成・修正などの仕事があります。
クラウドワークスでは、自ら応募したものとスカウトを含め12社からお仕事をいただき(2024年5月1日現在)、継続依頼も多数いただいております。
これまでに提供した記事テーマの例
- 連れ後がいる場合の相続
- マンションの建て替え時に予想されるトラブル
- 株主間契約を行う際の注意点
- 交通事故
- 離婚
- 火災保険
- 弁護士事務所関連
あくまで一例です。
お仕事の内容によっては弁護士さんや税理士さんに連絡が必要な場合もあるため、続けていると自然と人脈が広がります。
司法書士におすすめなクラウドソーシングサービス3選
司法書士の登録者も多い、クラウドソーシングの仲介サービスを3つ紹介します。
クラウドワークス
- 登録無料
- 依頼に応募する練習に最適
- 1万3,000件以上のさまざまな案件(2024年5月2日現在)
- プロフィールからのスカウトもあり
- 登録者のプロフィールの作り方が参考になる
- 司法書士登録者数 132人 (2024年5月1日現在)
ランサーズ
・ランサーズ
- 登録無料
- 1万7,000件以上のさまざまな案件(2024年5月2日現在)
- 依頼へ応募する練習に最適
- 商品パッケージを作成して販売できる
- 司法書士登録者数 100人(2024年5月2日現在)
ココナラ
・ココナラ
- 登録無料
- 商品パッケージを作成して販売できる。
- 商品の出品例が営業の参考になる。
- 『司法書士』検索での出品件数 125件(2024年5月2日現在)
まとめ
司法書士が独立した際には、すぐ仕事を得られるのが一番です。
しかし、人脈がない場合や、コミュニケーションが得意でない場合は、すぐに仕事を得られるとは限りません。
また、子育てや介護など、その他の事情によってすぐに本業に全力投球できない場合もあるでしょう。
そんなときは、クラウドソーシングを利用し、仕事を得る練習や、仕事の準備に時間を使うのがおすすめです。