勉強していると、どーーーーーーーーーしても、覚えられない論点ってありますよね。
無いなら無いで、優秀なのでおっけーです(*’▽’)!
司法書士試験で言うと、細かな税率だったり、権利の存続期間や書類保管の期間だったり、筆者の場合は「法定地上権」がそうでした。
しばらく時間が空くとどうしても混乱してしまう、または自分の価値観や先入観、勘違いで同じミスを繰り返してしまう。。。
初めのころは覚えることを諦め、捨て問にしたことも(出題されて当然不正解になった)。
しかし!安心してください!それを、逆に得点源にしちゃいましょう!
合格した年度に思いついた方法ですが、それが『超直前用のノート』です。単に『直前ノート』と言っていきますね。
もっと早く気づけば良かったです。
現物がコチラ。
厚みは2冊合わせても1㎝程度。
午前用と午後用に分けて作成。
試験前と、試験のお昼休憩時に見直す用のノートです。
理屈としては、
- 覚えられないものは、無理に長期記憶として覚えようとせず、直前ノートを作って詰め込んでおく(書く、またはテキストや問題集を切って貼る)
- ノートにまとめたものは、試験当日の朝に見る。午後の分は、昼食休憩のときにそれぞれ見直し、直前記憶で乗り切る。
- その分の空いたリソースで、他の論点をしっかり勉強する
- 不安なら1週間くらい前から復習に利用してもOK
こんな感じです。
いくら勉強しても、人生経験による自分の価値観や常識・先入観が勝って毎回間違えてしまうような問題は、無理に覚えようとすると間違えたまま定着してしまうことにもなりかねません。
さらに詳しく紹介していきますね。
直前ノートの作り方・使い方
改めて、直前ノートとはどんなものか、どう作るか、どう利用するのか、作成のスケジュール感を説明していきます。
直前ノートとは
- どうしても覚えられない論点、先入観でいつも間違えてしまう論点だけを集めたノートを作る。
- 試験直前に見て覚えることで、超直前記憶で試験を乗り切る。
- (司法書士試験の場合)午前用のものと午後用のものを別で作る。
- 手書きの必要は無い。問題集や解説を切って貼って書き足していいので作るのも楽。
- 20分~1時間で見直せる程度の量に収める
繰り返しになりますが、直前用のノートには、普段からどうしても覚えられない問題だけをまとめます。
試験は午前と午後がありますので、ノートも午前用と午後用に分けて作りましょう。
※手書きで丁寧に作る必要は全くありません。
もったいないと言わずに問題集やテキストも切り貼りして使っていきましょう。
司法書士になってからも実務の時短テクニックは必要ですし。ノート作りに時間をかけて他のことが勉強できないのでは本末転倒です。
ちなみに、切り貼りに使いやすい問題集は、伊藤塾の必出3300シリーズです(Amazonの商品ページに飛びます)。
理由は、写真のようにそのまま切り貼りして使える表が多いためです。
両面印刷なので、裏面が気になると切り貼りをためらってしまうかもしれませんが、直前期に必要な情報を得る方が大切です。私も必出シリーズから多く切り取りました。
反対に、オートマ1問1答やケータイ司法書士シリーズは、切り貼りには使いにくいと思います。
オートマは1問ごとの解説ですし、ケータイ司法書士は、赤透明のシートで穴埋めするタイプの問題集だからです。
自分で使いやすいよう、効率を考えつつ作っていきましょう。
直前ノートのメリット
繰り返しになる部分もありますが、メリットは以下のとおりです。
- どうしても覚えられない問題も、直前記憶なら乗り切れる
- 試験前に何を見直すかがはっきりするので、超直前期にあたふたしない。安心感。
- このノートに入れる必要が無いと判断した問題は、ひと通り網羅できているという安心感にもなる。
- 覚えられないものを無理に覚えないことで、普段の脳のリソースを他の問題に集中して勉強できる。
作る前に一度試してみて欲しいのですけど、『どうしても覚えられない論点』と言っても、勉強した1時間後や2時間後なら覚えていますよね?
そうであれば、直前用ノートが有用であると言えますよね(・∀・)ウン!
私の実体験ですが『 直前ノートに入れたもの → 直前の復習で覚えればいい 』ですし、『入れる必要が無いと判断したもの → 普段の勉強で覚えることができている 』なので、取りこぼしの不安をかなり解消でき、ストレス軽減の意味でも大きかったです。
普段から「不安が大きくなって勉強に集中できない」という人には、よりオススメしたい方法です。
直前ノートのデメリット
- ノートの分量が多くなってしまうと自信を失くすことがある(しかし、それはもう勉強量が足りてない証拠なので仕方ないです。勉強勉強!)
- このノート作りだけに頼ろうすると普段の勉強がおろそかになる可能性がある。
といったところ。要するに頼りすぎは良くないです。
勉強した期間がまだ短い方の場合、ノートに詰め込む分量が多くなって自信を失くす、というのはありそうです。しかし本当に分量が多い試験であるため、それは仕方ないです。
もしも今回追い付かなかったとしても、翌年に受験する際には、直前ノートに詰めこむ量は必ず減りますので、翌年の自信に繋がる、意味のある使い方ができれば良いです。
(仮にでも不合格の話をするのは忍びないのですが、どうせ現実問題として直視しなければならないですし、都合よいことだけ書いても読者のためにならないので、書きます。)
不安がどうしても大きい、という人は、自信と不安についてのこちらの記事をぜひご一読くださいませ。
直前ノートを作るべき時期、スケジュール感
ノート作成は、3カ月前くらいから行うのが良いと思います。
- 早めに作り出すと、ノートに頼りすぎて覚えることをサボる可能性がある
- 試験までに覚えることができたら、ノート作りの時間が無駄
基本的には、4月~6月くらいの模試の時期は、全ての科目を総当たりで論点回収すると思うので、その時に洗い出しておきましょう。
あまり早くから(例えば1年を通して)『これも直前用に、、、これも直前用に、、』としてしまうと普段から何も覚えられないですし、直前ノートだけが増えて行ってしまうので無意味です。
あくまで「どうしても覚えられないものだけを試験当日の直前記憶で乗り切ろう」という緊急避難的な対策ですので。
午前の分は試験開始前1時間以内では余裕で読み切れるように。午後の分は休憩時間(ごはんとトイレの時間を抜いて)で30~40分で読み切れる量に収めましょう。
一人ひとり勉強の期間も時間も違いますので、ご自身の可処分時間と相談して決定してください。
私の場合は、午前午後と分けて作って、20分くらいで全部見れるくらいの量に収まりました。
40枚入りのノートですが、写真のように、余っているページもかなりあります。
ノートのサイズ
私の場合、以下のノートを使用しました。
商品名『TWIST NOTE』N-1658(A5 6㎜ 24holes)
商品リンクはコチラから。デザインもいろいろありますがコンパクトにまとまる方が試験前の自信になると思うので、A5サイズがオススメです。
作る場合は、午前午後用で色違いを2冊購入するといいでしょう。
特徴
- A5サイズ
- 40枚入り(外したり追加したりできるタイプ)
- 厚さは0.5mm程度
本試験で6点+記述での加点に成功しました
本試験(合格したときの試験)では、午前午後ともに、ノートの中から1問ずつ、記述にも部分的に出題されて役に立ちました。
1問を争う試験なのでかなり大きな成果だったと思います。
直前ノートに頼らなくても点数が取れるくらい勉強するのが一番ですが、こうした取りこぼし回収のテクニックも併用してみてくださいね。
まとめ(試験会場での体験談あり)
今回は、実際に力になってくれた直前用ノートを紹介しました。
試験や受験慣れしている人にとっては、当然の話だったかもしれません。
しかし、実際に試験会場に行くと分かりますが『分厚いテキストをそのまま持ち込んでいる人』や、『六法を持ち込んで読んでいる人』って、まあまあ見かけます。
つまり『試験前に見直すべきところを、自分でも分かってなさそうな人』ってけっこう多いんです。
(中には「直前用ノートなんて必要なんて無いよー、余裕だよー」という人もいるのかもしれません。しかし経験上、分厚いテキスト等を持っていた人の番号が合格掲示板に残っているのは見たことがないです。私も1、2年目がそうでした。)
試験会場に行くとやはり緊張してしまいますが、上記のタイプの人を見つけたらライバルとして除外してよいので、こうした直前テクニックを知っていることで本試験での緊張が少しほぐれることもあるんですよね。
メンタルを削られると集中力にも響くので、こうした対策もチリも積もれば山となるです。
直前に持ち込むべきなのは、長期的に覚えられないような問題のみに限定しておき、直前にやるべきことと、見直しのスケジュールを決めておくと、対策としてとても効率が良いよ、というお話でした。
ではまた次回!