こんにちは、しろです。
今回は、麻雀AI『Mortal』を使ってみましたので、使い方や感想をレポートします。
Mortalとは
Mortalとは、ブラウザで無料で使用できる麻雀AI。
牌譜URLを送信することで一打一打を解析したり、ネット麻雀(天鳳)の友人戦に呼びだして対戦することもできます。
スマホでも使えますので、雀魂・天鳳から牌譜URLをコピーして送信すれば、いとも簡単に牌譜の解析ができるようになっています。
現在の実力は、成長途中ながら天鳳7段~10段ほどの力があると言われております。
Mortalの使い方
Mortal公式ページにアクセス
まずはコチラから→Mortal公式ページにアクセス。お気に入りに登録しておきましょう。
牌譜URL、その他の情報を入力して送信する
Mortal公式ページにアクセスしたら、以下の通りに進めましょう。写真をご参考ください。
- 牌譜URLを貼り付け
(※天鳳、雀魂の四人麻雀、半荘戦のみ対応) - 解析したいプレイヤーを選択
(例えば東1局に自分が親ならを選択すればOKです。) - 『高度なオプション』の中の「レーティングを表示する」にチェックを入れる
(レーティングを表示させたい場合) - コンピューターではないチェック
- 送信ボタンを押す
送信ボタンを押すと次のような読み込み中の画面になりますので、そのまま10秒から30秒ほど待ちましょう。
(入力したURLが無効な場合は『invalid captcha response』と表示され、エラーになります。)
無事に牌譜の読み込みが完了すると、次のような、解析のトップ画面が表示されます。
局ごと、および一手一手の解析を見るには、下にスクロールしていきましょう。
解析画面の使い方、見方
レーティングを確認する
解析のトップ画面の『Metadata』をクリックすると、その対局についての自分のレーティングやMortalとの一致率などを確認することができます。
※牌譜URL送信画面にて『高度なオプション』のタブを開き『レーティングを表示する』にチェックを入れなければレーティングは表示されませんのでご注意ください。
赤の下線で示したところがレーティング。
今回は 89.929でした。
その次の『matches/total』ではMortalとの一致率を確認できます。
(『total』は、打牌選択もしくは鳴く場面があった回数です)
レーティングの目安
レーティングの平均値を比較することで、強さの目安として考えることができます。
ただし、AIによるレーティングはあくまで目安として考えた方が良さそうです。
いろいろな要素がありますが、Mortalを利用できる天鳳・雀魂ルールがベースのため『ラス抜けが強い』という前提で計算されていることや、あくまで人間の牌譜から学習していることなども、AI判断が絶対ではない理由になるでしょう。(将来はわからないですが)
将棋や囲碁のAIにおいても、開発からしばらくは人間が勝っていましたし、麻雀においてもAIと判断が全然違う強者もいます。
人読みや、長考による読み、ラグ読みなどもAIは対象としていないようですし。
なお、ネット麻雀の各段位におけるMortalレーティングの目安は、こちら↓のNoteが分かりやすいです(外部サイト:最高級牛肉様)。
局ごとおよび一打一打の解析を確認する
次に、局ごとの解析の見方についてです。
東1局から順番に表示されますので、スクロールで下に進むことができます。
写真は『EAST1』ということで、東1局の解析です。
『Tsumo by kamicha←8400』という表示のとおり、上家がツモによって8400点の収入を得たという意味で、ここではリーチ棒や供託による収入も合計で表示されます。
(今回は、2人リーチが入ったあとに上家がチートイをツモあがりでしたので6400点+リーチ棒2本の合計で8400と表示されています。)
少し下に行くと、巡目ごとにMortalとプレイヤーの選択を比較して見ていくことができます。
2巡目まで一緒で、3巡目に私が白を切ったところ、Mortalはを選択しています。
『詳細』を開くと、右のような表が開かれます。
重要なのは右側の数字。
打牌を選択したパーセンテージが表示され、この列の数字を合計すると100 になります。
ここでは、 が約41%、 が約29 %ということなので、そこまで大きな差はないと判断して良さそう。
なお、 以下のような1桁%のものや、その他大きく差がある選択をしていたのなら修正すべき打牌(悪手)であると言えるでしょう。
『あの振込みが悪かったかな』
『ここでは何を切ればよかったのかな』
というような疑問に対して、AIの選択を確かめることができるのでメンタルにも良いですし、初心者から上級者まで、ひとつの方針、指針を学ぶことができるでしょう。
ただし、打牌選択の『理由』までは教えてくれないので、一人での勉強ツールとして使うと、たまに困ることがあるかもしれません。
その他の便利機能も紹介します。
・Replay viewer
上段のリプレイビューワーを開くと、その場で牌譜を再生することができます。
雀魂の牌譜も天鳳のように再生されるのでちょっとシュールです(笑)
ここで再生するより、スマホやPC上の別画面で牌譜を開いた方が見やすいかもしれません。
・Final placement EV at 〇〇 start
(〇〇には例えば East1(東1局)などが入ります)
その局が開始された時点での各順位の期待度がパーセンテージで表示されます。
試しにいくつかの牌譜を読み込んだところ、東1でのこの表の数字はしっかり共通のようでした。
ラス親となる北家が、トップ率もラス率も一番高いというのがおもしろいデータですね。
Motalを使用するメリット・デメリット
メリット・デメリットもまとめましたのでご参考ください(#^^#)
メリット
- 無料
- スマホでも使える
- 一打一打AIと比較して学習することができる
- (対局ごとの)自分のレーティングを知ることができる
- (対局ごとの)気になった人のレーティングを調べることもできる
デメリット
- 天鳳・雀魂の半荘戦のみ対応
- 四人麻雀のみ対応
- 打牌選択の理由、考え方までは教えてくれない
感想・まとめ
AIは、明らかなミスがないかを探すツールとしてはなかなか良いと思いました。
この記事の作成後も繰り返しMortalを使用していますが、私の場合は80~93くらいレーティングで推移しており、対戦相手もそのくらいに収まることが多かったです。
まず80以下が続くようならよほど変な打ち方をしていると思われますので、初心者から中上級者まで、悪手を探すツールとしては優秀だと思います。